動画:『平沢進のBack Space Pass FUJI ROCK '19 + 戦法STS 編』


BSP FUJI ROCK '19 + 戦法STS 編

 

 

初めてライブ放送を見ました!

録画保存されるのを知らなかったので、定刻待機。

 

 

平沢進を知ったのも、FUJI ROCKに出ていたのも知ったのが最近なので

とても興味深い話がたくさんでした。

 

フェスに平沢進といえばちょっと違和感がと思っていたら

最初は会人が興味を持っていたので会人をメインにとの企画だったと知り納得。

自分で企画書を書くんだというのも驚き。

普通の文章で分かりやすいので更に驚き。

 

10年周期の最初の年は来るもの拒まずの姿勢というのも

頑固なようで柔軟な不思議な人だなと思いました。

 

フェス好きが職場におりまして過酷な状況は噂には聞いていましたが

想像以上に大変そう。

トイレが浸水とか辛くて帰りたくなる。

 

海外の方にはヴィガンメニューはもうメジャーなんだなーとか。

菜食主義には興味はあるのですが向き不向きがあるので難しい。

 

というのも、実家はあまり肉を食べない家だったのですが

自炊するようになり肉を食べるようにしたら

ずっと悩んでいた敏感肌と気力がない、筋肉がつかない問題が

あっさり解決したのです。

 

野菜は大好きだし、肉を食べなくても嗜好的には問題ないのですが

体質によって必要なものは違うんだなーと不思議な感じです。

 

 

平沢進を知らない人に楽曲を聴かせるには?という質問に

「勧めないでください」で少し笑ってしまいました。

 

でも、その後がすごくいい話だったので引用。

 

「音楽というのはその人の感受性が出来るに至る履歴も含めて初めて出会った時に

いい悪いが判断が出来るようなバックボーンができた上で反応するもの。

自然に出会っていいと思えないのなら無理矢理に勧めないでください。」

 

これは完全同意です。

私自身『白虎野の娘』を勧められた時は好意的には思ったけれど

ハマることはなくて、パプリカの『Parade』から興味が強くなり

自分で調べてどハマりという流れなので。

 

その他にももっと早く知りたかったなと思う人・物・事がありますが

今、このタイミングで知ったから好きになったんだなと思うことが多くあります。

 

 

「もう若くないとか言うな」とかもおもしろい。

ということは自分も若いと思っているってことですよね。

実際若いのが驚異。

 

私も今日が一番若い日だと思って

チャレンジすることは忘れないようにしています。

でも歳を取ることについてはポジティブに捉えていますよ。

昔より今の方がずっと楽しく生きています。

 

 

自称ギター嫌いがギタープレイについて熱く語るところもおもしろい。

やっぱり好きなんだな。

 

 

会人やドラマーの覆面についても興味深いので引用。

 

「表情が見えていないとうことは、観客の、見る人の中にあることが投影されやすい」

「という状態が音楽の成り立ちと力関係が非常に近い」

 

「音楽が出てくるところというのは人が投影すべきものをどうぞ投影してください

あるいはあなたが投影したいのはこれじゃないですかという風にして成り立つ

少なくとも私の音楽はそう成り立つべきと考えています」

 

覆面の人物が舞台上にいることによって

「音楽としての果たされる機能をよりよく果たすパーツが増えている」

 

シビアに計算してステージを演出しているのだなあと

ひたすら感心するばかりでした。

 

人は見たいものを見て聞きたいものを聞くというのが

私の基本的な考えなので、近いものを感じられてうれしいです。

同じものを見聞きしても、人によって感想が全く異なるので

日々驚きの連続です。

 

そしてあの不思議な楽曲に独特の歌詞が

強いメッセージ性を持った言葉よりも心に訴えかけてくるのは

自分自身を投影しやすいように作られているのだなあと思うと深い。

 

あ、でも時々分かりやすい曲もありますよね?

なんかこれ作っている時怒ってた?とか。

 これも私の投影でしょうか。

 

 

すごく楽しかったので、過去の映像もゆっくり見ていきたいと思います。

次回も楽しみ!

 

 

11月の中掃除

年末は仕事とイベントのため多忙で死亡が確定。

寒いと体も動かないし

汚れも落ち難く、換気しても乾きも悪いので

大掃除は11月の間に済ませてしまいます。

 

基本汚れはためないようにしているので

特別なことは天井・壁のホコリを払うことぐらい。

あとは普段より念入りにきれいにする程度。

扇風機を片付けて、除湿機と暖房器具を出したら完了です。

 

5月の連休にも同じように掃除をするので

大掃除というより中掃除かな。

 

 

書斎のこだわり(ヘッドホン編)

本当はオーディオルームが欲しくてたまらないのですが

賃貸で、しかも共有の部屋なのでスピーカーは諦めています。

 

そこでこだわったのがヘッドホン。

高音の伸びが良くて素直な音が好き。

いろいろ調べてたどり着いたのがモニターヘッドホン。

 

低音を強調した音が苦手なので

余計な色をつけずフラットに鳴るのがありがたい。

 

予算2-3万円で探していたのですが

聴き比べて一番気に入ったのがSHUREのSRH440。

1万円程度で購入し、3年ほど使用しています。

 

ちょっと重いのが難点ですが、すぐに慣れました。

結構雑に扱っていますが、コードが伸びるおかげか

不調なく使えています。

 

 

 
 

 

気分転換に使うのがKOSSのPORTAPRO 。

音質が特別良いというわけではないのに、これで聴くととても楽しい!

感覚的なものなのですが、音がキラキラしているように思うのです。

 

イヤーパッドは2年ほどでボロボロになってしまったので

サイズが合う安いものを適当に使っています。

 

 

 
 

 

iPhoneには純正のイヤーポッド。

どうせ圧縮音源で聴くのでそれなりの音で満足。

耳の形に合うので付けていて楽なこと

リモコンが優秀なことからこれ一択です。

 

3年ほど使用して断線したので、先日買い直しました。

 

 

 
 
 
 

シソの実のしょうゆ漬けを作りました

ベランダのシソが花を咲かせていたので

実になるのを待って収穫。

 

f:id:tomo-ok:20191110104055j:plain

 

シソの実をほぐしてからさっと茹で

煮立てたみりん・しょうゆに漬けるだけ。

 

プチプチの食感が好き。

豆腐にのせるのが定番なのですが

他の食べ方も考えてみよう。

 

葉は千切りにしてそのまましょうゆに漬けました。

こちらは香りが良いのがうれしい。

 

平沢進を知らなかった過去

映画『パプリカ』の曲『Parade』をきっかけに

すっかり平沢進のファンになってしまいました。

 

といっても、以前から『白虎野の娘』は

家族に勧められて聴いていたのでした。

 

しかし大いなる勘違いあり。

声で若い人だと思っていたのです。

だって20代の声だよ。

 

最近の若い人はとんでもない感性の曲をさらっと作るものだなあと

感心していたのです。

きっとこれから世に出る人なので

ぜひ色んな作品を聴いてみたいものだと思っていたのでした。

 

まさかの大ベテラン。

失礼いたしました。

 

というわけで色んな、色んなが過ぎるたくさんの曲を

さかのぼって聴いています。

 

基本好きなことに関しては仕事が早いのが取り柄。

公式サイトで無料DL曲があるので片っ端から試聴。

家族が持っているCDも全部借りて

家にないアルバムの『時空の水』と『AURORA』を早速入手。

 

あまりにも良かったので『Sim City』を追加注文。

ライブのDVDも取り寄せ中なのです。

 

 

しかし今日まで出会わなかったのが不思議。

 

シンセサイザーを使った音楽が好きなので

浅倉大介小室哲哉YMO冨田勲

さかのぼって聴いていたのに

全く出会うことがありませんでした。

 

キーボード マガジンも読んでたのに。

共演したことがあるSOFT BALLETも聴いているのに。

インターネットがなければきっと知らなかった。

 

これからは平沢進を知っている今があるのが幸せ。

 

 

 

 

 
 

映画:『千年女優』

 

『パプリカ』に続いて『千年女優』を観ました。

 

パプリカと千葉敦子は林原めぐみ一人二役でしたが

今作は大女優藤原千代子を三人一役で演じます。

それでも同一人物として違和感がないことがすごい。

 

現代から記憶の中、映画のシーンとシームレスに切り替わる表現は

アニメならではで素晴らしい。

これ、タカラヅカの盆(宝塚大劇場にある舞台が回転する装置)

なら再現できないかなあ。

 

たった数時間を一緒に過ごしただけの男性・鍵の君に恋をし

生涯追いかけ続けた女優、千代子。

彼女にインタビューを申し込んだのは熱心なファンである立花。

 

思想犯として追われる男性と偶然ぶつかった千代子。

官憲に行き先を問われ、とっさに別の方向を示す。

この瞬間に彼女の女優としての人生が始まったのではと

私は思うのです。

 

家の倉庫に匿い、男性から「一番大切なものを開ける鍵」を預かる。

それはおそらく男性が持っている絵の具箱を開ける鍵。

そのことには千代子も気がついている。

でも分からないふりをして返事を明日へ伸ばそうとする。

 

少しでも一緒にいたいという思いが伝わっていじましくかわいらしい。

そして彼女はここでも演技をするのですね。

 

男性は官憲に見つかり、倉庫から逃げ出してその後出会えないまま。

満州に仲間がいると話していたのを思い出し

映画出演を口実に撮影に向かうのです。

ここでも表向きはお国のためと言い張ります。

 

その後人気女優になる千代子。

その側にはいつもあの鍵がありました。

 

鍵を紛失した際には映画監督のプロポーズを受け入れ

結婚・引退するのですが

それは千代子の気を引きたい映画監督が仕組んだ罠。

 

再び鍵を手に入れた千代子は女優に復帰。

しかし映画の撮影途中に抜け出したっきり失踪。

この時にまた落としてしまった鍵を持っていたのが立花というわけ。

 

彼は千代子が出演していた映画の製作会社、銀英に所属しており

折々に千代子に寄り添い、助けていたのでした。

千代子が思いだす映画の中でもいつも協力し、支える役を買って出る。

 

途中千代子が体調を崩した際に

何度も立花に助けてもらっていたことに気づくシーンが好き。

鍵の君を追いかけること、演じることだけを考えてきた千代子が

それ以外のことに目を向けられるようになったことが嬉しい。

 

千代子は最期、映画ワンシーンそのままに宇宙に旅立ちます。

結局生涯女優であり、その人生を愛していたというわけ。

それは「あの人を追いかけている私が好き」

というセリフからも分かります。

 

「一番大切なものを開ける鍵」は鍵の君との思い出である以上に

千代子の女優人生を導く鍵なのだと思います。

彼女の恋したものは鍵の君ではなく

鍵の君を追いかける女優である自分自身というわけ。

 

引退は鍵の君に老いた自分を見られたくなかったと述懐していました

老いた自分を見たくなかったが正解でしょう。

そして必要が無くなった鍵は立花が返却するまで失われたまま。

しかし手元に戻ってきたことで、生涯を再び演じることになったのでは。

 

残念だったのは、もっと長生きしたならば

例えば立花や、他にもたくさんいたであろう彼女のファン

周囲の人々からの優しさに気づけたんじゃないかなあということ。

 

いや、やっぱり鍵の君より、ファンより、優しさより

女優としての自分が一番好きなままかな。

それでこそ女優として生き抜いたということの証なのかも。

 

 

 

 

映画:『パプリカ』

元は原作が好きで、やっと観た映画版。

筒井康隆作品に林原めぐみが出るというだけで私得。

 

さらに今敏平沢進という

素晴らしいクリエイターを知れたことも大収穫でした。

 

読んだのがだいぶ昔でなので記憶は曖昧。

でも映画はかなり変更点があったように思います。

少なくとも映画で一番重要なパレードのシーンは

原作にはなかったはず。

 

夢を共有するマシン・DCミニが盗み出されたことで始まる事件。

この映画のハイライトは

DCミニ研究の責任者である所長がパレードの悪夢を見るところ

だと思っています。

 

突然「DCミニは精神治療の新地平を照らす太陽の王子様です」

「うん。必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵様も言わなかった」

なんて、一瞬会話が成り立っているようで成り立っていない発言をし

建物から飛び降り、夢の世界へ旅立ってしまうのです。

 

そのパレードのシーンがすごい!

「周波数を同じくするポストと冷蔵庫が先陣を切る」わけですが

すでに何を言っているか自分でわからない。

 

そこで流れる平沢進の曲・パレードも素晴らしい。

底抜けに明るくて、だから不気味な曲なんです。

 

所長を救うのはサイコセラピスト・パプリカ。

原作では夢探偵だったような。

明るく、チャーミングな女の子。

 

その正体は千葉敦子。

DCミニの使用者、知的で落ち着いた美人です。

 

二人は同じだけど異なるという複雑な存在。

林原めぐみがしっかり演じ分けていて流石。

 

夢と現実がだんだん混じり合っていく様子を象徴するのは蝶。

そして千葉敦子がパプリカの夢を見ているのか

パプリカが千葉敦子を作り出しているのか曖昧になっていく様は

まさに胡蝶の夢のよう。

 

結末をいまいち理解しきれていないのでまた観ないと。

 

何度でも観たくなるのは「オセアニアでは常識なんだよ」。

ところでオセアニアは1894からかな?

 

そして今敏には虚構船団を是非映像化して欲しかった……

「三角定規」兄弟も出てくるしねえ。